アポクリン汗腺とエクリン汗腺
汗の汗腺には2種類あります。
全身に分布していて、体温調節などの役割がある
いわいる普通の汗がでる汗腺がエクリン汗腺です。
もう一つは、体の局所にしか存在しない汗腺でアポクリン汗腺というのがあります。
アポクリン汗腺は、人間以外の哺乳動物には全身に分布しているものが多く
異性同士を惹きつけあうフェロモンの役割があります。
人間には、そのような異性を惹きつけあうのにアポクリン汗腺が不必要になったのか
ワキや性器周辺など局所に限られたところにしか存在しなくなりました。
ワキガの臭いの原因は、このアポクリン汗腺から出る汗が皮膚上の雑菌と反応して
あの独特の臭いを発生させます。
またこの汗腺の多い少ないは、人種によっても違います。
黒人や白人はこの汗腺の数が多いため
体臭が強い傾向があります。
日本を含めた東アジアの地方の人々やアジア人の多くは、この汗腺が少ない人々が多く
そのため、体臭が少ない人が多く
ワキガ体質の人は、少数派なため
肩身の狭い思いをします。
ワキガ手術があるのも、東アジアなど限られた国々だけで
白人黒人が多い欧米などでは
多汗症の手術はあっても
ワキガの手術はほとんどありません。
というのも、ほとんどの人々がワキガ体質であるため
デオドラントをする文化が浸透していて
臭いにたいして寛容な文化があります。